おまたせしました！
カミナリグモのミュージックビデオがいよいよ公開です。
さしあたってYouTubeでの公開となります。

今回FormlessDesignとして始めての映像というジャンルに着手。初脚本初監督を担当しました。最初にカミナリグモの曲を聴いたとき凄くイメージがわいたので、お！これはすんなりイメージが固まりそうだ！と思ったのもつかの間、いざコンテとして絵に起こしてストーリーを作っていこうとすると一向にペンが進まない、、、今までグラフィックデザインの場合、ストーリーを一枚の絵に落とし込んでいく作業だったけど、今回は映像。もちろん「時間」というものが関係してきます。もう本当体験した事のない次元での悩みを抱えてしまいました。毎晩毎晩いろいろなミュージックビデオを改めて見ながら本当に感動の連続でした。いざ自分が作り手になってから見た風景は今までと違いとてつもなく奥行きを感じます。さらっと流してみていた映像もじっくりと背景を考えながら見ていくと新しい面白さを発見したり。。。人生で始めてくらいに悩み倒しました。一枚の良いイメージが浮かんでも「ストーリー」って展開させていくの本当に大変だなぁと。５分でこれなんだから2時間なんて気が狂いそうです。本当世の中の脚本家のひと、映画監督尊敬します。

さて、実際どうしたのかというのは、見て頂くのが早いと思いますが、僕の気持ちを少し。
今回決め手となったのは、等身大の「カミナリグモ」。カミナリグモのメンバーとは付き合いも長く、もう２年くらいになるかな。メンバーの性格も何となく分かっています。そのかれらの独特の性格、人間関係。飾らないんだけど、そこに上野啓示の作る詩の世界があり、人間からにじみ出る音楽にはとても説得力があります。そこを上手にサポートし一丸となって一つの「楽曲」に落とし込んでいくメンバーのghoma(key)さんと只熊良介(dr)。絶妙なのです。この3人の関係が。着かず離れず。ふわふわとしているんだけど、時にがちっと結束する。本当僕はファンです。

その彼らの世界から生まれて来た曲「夕立のにおい」。

この曲は、誰しもが経験した事のある、ふとしたきっかけから昔の事を思い出し、今の自分を見つめ直す（僕の勝手な解釈）というテーマです。今まで歩んで来た道というのはそれぞれいろいろあるけど、思い出すと一本の道なんですよ。過去は選べない。たくさんある未来の選択の中から一本の過去を作る。そんな当たり前の日常がカミナリグモの世界観で描かれた作品です。ザ・名曲。今回のミュージックビデオはその詩の世界をやんわりと表現するために「一人の男が歩んでいく」姿に焦点を当てた映像です。

カメラ固定で、ワンショット。いざ勝負です。シンプルな映像ですが、背景はとてもバタバタと動いています！楽しかった〜。思い入れが強すぎて前置きが長くなりすぎましたが、是非見て下さい。

カメラマン&アドバイザーには我らが「石川カントク」が急遽協力助っ人として入ってくれました。前日徹夜での美術セットの作成にはstudio noteの寺山氏やパブエンジェル住民が大いに協力してくれて、当日現場でも忙しい中ヘルプに駆けつけてくれたfift麻美ちゃん、薫さんのりくんもありがとう！！そしてこの機会を与えてくれたカミナリグモ＆ビタスイートのスタッフの方々にありがとう！

カミナリグモ3rdマキシシングル「夕立のにおい」絶賛発売中です。なんと5曲入り¥1,000という出血大サービス。一家に一枚カミナリグモです。暑い夏に涼しい風がふいちゃいますよ。お近くのレコード店へ！！

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